尊敬するデザイナーは？と聞かれて、選んだ3名のデザイナーさん。

photo by LucasTheExperience

デザイナー同士で話していると、好きなデザイナーだれ？という話によくなります。私が名前をあげていたのは、この3名のデザイナーさんでした。

3名とも活躍する分野やデザインの手法などもまったく違うのですが、見た人を惹き付ける独自の世界観を持ったデザインをされる方々で憧れます。 

梅原　真さん

尊敬するデザイナーさんを挙げるなら1番はこの方、梅原真さん。最近、カンブリア宮殿にも出演されていました。高知を拠点に、田舎の一次産業で生みだれた商品のパッケージや広告のデザインをされています。

高知アイス

「Made in 土佐」というコンセプトのもと、ゆず、牛乳、生クリームといった高知の素材のみを使い、アイスをブランド化させて、梅原さんが関わることで、販売数を大幅に伸ばした商品。パッケージも可愛い。

私はコストコで買ってびっくりしたのですが、このアイス本当に美味しいんですよね。素朴な味のアイスクリンが好きです。

▶南の国の高知アイスセット

しまんと紅茶

しまんと紅茶のパッケージデザイン。イラストと独特の赤色が素敵。生姜入りの紅茶やロールケーキなど、今では商品がたくさん増えているみたいです。

▶四万十ドラマ しまんと紅茶ＲＥＤ

さざえカレー

パッケージがど真ん中をいっていて、思わず手に取ってしまいそう。一度見たら、忘れられないデザイン。どんな味なのか気になります。

▶島じゃ常識　さざえカレー

写真はありませんが、「馬路村のしょうゆポン酢」も梅原さんのデザインで、スーパーでポン酢を買うときに、思わずあのパッケージを手に取ってしまい、自分でもびっくりしたことがあります。たくさんの商品が並んでいるのに、なぜか惹き付けられるのが、梅原さんのデザイン。

仕事を請けるときに、依頼人の覚悟や本気度を見ると仰っていましたが、表面を取り繕ったキレイなデザインとか、ただかわいいデザインではなく、依頼主の考え方や、商品の魅力を最大限引き出すデザインなので、見る側の私たちにもそのデザインがすっと入ってくるのかもしれません。

カンブリア宮殿で、若いときに作った、パッケージデザインで、自分は心を込めてデザインしたつもりが、食品成分表を見たら、添加物がたくさんはいっていて、むなしい気持ちになったという趣旨の話をされていて、、、

心にぐさっとくるものがありました。

せっかく自分の好きなコトを選んで職業にしたのに、これだとデザイナーという職業を選んだ意味がないのでは、という思いを私も何度かしたことがあります。

その頃に梅原真さんを知って、心から羨ましいと思い、いつかこんな風に人を幸せにするデザインがしたいなと思うようになりました。

田舎で埋もれかかったモノに、光を当てて価値を見出し、それを商品化して、きちんと売り上げに繋がって地元が潤う。たぶんデザインって本来は、こういうことに使われるためにあるんだろうな、と考えさせられます。

ニッポンの風景をつくりなおせ―一次産業×デザイン=風景

佐藤オオキさん

究極のミニマルデザインをされるデザイナー、佐藤オオキさん。

グラフィックから、家具、建築まで幅広くデザインされています。海外で評価を高め、最近では日本でも注目されて、雑誌やテレビへの露出も増えているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 

一部分がめくれたコップ

めくれた部分があることで、フタがあってもスプーンすっきりおさまったりティーパックを巻き付けておけておける。また、フタに凹みがあることでお皿代わりになり、ちょっとしたお菓子や、使ったティーパックを出して置けたり。まさにありそうでなかったカップ。

▶イチドpeelカップ/ホワイト

360度 開けるスーツケース 

ごく普通のスーツケースに見えるのですが、実はファスナーが一周つながっていて、タテでもヨコでも開くことができ、少しのスペースでも荷物の出し入れができる。

▶Proteca 日本製スーツケース

シンプルかつ大胆なデザインで、デザインされた作品どれを見ても、あっなるほど、と納得させられるものばかり。豊富なアイデアとデザイン性の高さを武器に、今までにありそうでなかったデザインを多く生み出されていて、いつもすごいなと思ってしまいます。

会社を作ったばかりの20代のころはまったく仕事がなかったそうで、デザインをさせてもらうために、貯金を切り崩して、定期的にイタリアへ渡り、家具メーカーへデザインを見せ続けて少しづつ認めてもらっていったそうです。その情熱があったから、今この成功があるんだろうなと感じます。

ウラからのぞけばオモテが見える (佐藤オオキ/nendo・10の思考法と行動術)

問題解決ラボ

清川あさみさん

佐藤オオキさんのあとにお名前を出すのもどうかと思ったのですが、3人目は清川あさみさん。大学生のころに初めて清川さんの作品を見て、心に刺さるものがありました。写真に刺繍を施したり、糸や布を使ったこれまでにない独特な手法で、作品を作っておられる、デザイナーというよりは、アーティスト。

広告はもちろん、装丁やインスタレーションもされています。

清川さんの作品はどれも、洗練されていて、都会的で美しくて華やかで、見た人をハッピーにさせてくれます。憧れます。

どれも素敵。美しい装丁。 

スターバックスカードも素敵

▶スターバックス カード ［バタフライ ］

美女採集

何年も前から、「美女採集」というタイトルで、タレントさんとコラボされています。男女とわず、有名人を動物や植物にたとえ、それぞれのコンセプトにあわせて撮影、その写真に刺繍で装飾を施すもの。こちらはAKBのメンバーとコラボされた作品集。

AKBファンでなくとも楽しめる一冊。

▶AKB48×美女採集

清川あさみ作品集 ひみつ

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